最近、巷でアフリカンプリントを使ったファッションアイテムを
とても多く目にするようになりました。
私がカンガのことを始めた頃に比べると隔世の念があります。
(まぁ、もっとも、カンガ紹介に着手したのはもう20年以上も前のことだから、
時代も変わるでしょう。笑)

多くの方がアフリカンプリントでいろいろなアイテムを作り、
紹介するのはとても喜ばしいことなのですが、
ただ、アフリカンプリント布すべてを「カンガ」であると、
どうも混同している節があるようです。
カンガという言葉を使ってもらえるのは
うれしいのですが、その一方で
「いやいや、それはカンガではないし・・」と思わず突っ込みたくなるような・・・。

ワックスプリントという名称やフランス語圏でパーニュと呼ばれる
連続柄のアフリカンプリント布と、カンガとでは、
その文化性や歴史、特徴もまったく異なりますので、
ぜひ、混同せぬようご配慮いただきたいと切に願うばかりです.

 

以下に簡単にカンガの特徴的な点を記しておきますので
見分ける参考にしていただければと思います。

写真は一例です。

 

◎カンガ=ケニアとタンザニアを中心とした東アフリカ独自の布

    デザインはパネル状で一枚布としてデザインが完結している

    中央にスワヒリ語の文言が入っている

    もともと巻布として発展してきたもの

 

 

◎連続柄のアフリカンプリント

    デザインは連続柄で、服の生地という捉え方.

    ただ、巻き布としても  使われることある。
    ワックスプリントと言われる布は、

    防染時のクラック(割れ目)が入っているのが特徴

    アフリカ全土でアフリカンプリントは多く使用されている。

    名称は国や地域によって異なる場合や品質や製造方法によって

    呼び方を代えている場合もある