先日、3年ぶりにケニアに買い付けに行ってまいりました。
成田では、みんな元気にしているか、どんなカンガに出合えるか
いろいろ想像しながらひとりニヤニヤしておりました。
ナイロビではこの3年の間に高速道路が開通。
空港から市内まで従来の大渋滞を避けることができました。
ただ、高速道路を走っているとケニアにいることを忘れてしまいそうです。
街の中でマスクをしている人はたまに見かける程度で
友人も私がマスクをしていると、
「コロナは終わったわよ、日本はまだ流行っているの?」と声をかけてきます。
空気のきれいそうな場所では私も外しましたが、
排気ガスや砂埃のひどい場所ではマスクはとても有用でありました。
モンバサ空港に降り立ち、太陽の光と青い空、そしてモンバサの匂いを感じたとき、
本当に生きていたよかったなあ、また来られて良かったなあと
なぜか自然と涙が出てきてしまいました。
ただタクシードライバーはそんな感動をよそに、
自分の名刺を無理やりよこすのでありました。
モンバサで定宿にしているホテルは19世紀末から続く建物で、
スワヒリの雰囲気が色濃く残っています。
壁には19世紀初頭のモンバサの風景写真が飾られていて、
それらを見ながら当時の女性たちはどんな思いでカンガを着ていたのだろうかと
想いをめぐらすのが好きでした。
ですが、ホテルは全面改装中。
経営が変わるとのことでスワヒリ風の調度品なども撤去されていました。
なんということ。
来年は果たしてどんなホテルになっているのでしょう。
それにしても予約の時に、なぜ改装中と言ってくれなかったのでしょう。
気に入っている301号室の話までしたのに。
さて、いよいよカンガの買い付けに。
3年の間に、雰囲気が変わった店もあれば、
いつも通りのまったりとした雰囲気のお店もあるなどいろいろですが
相変わらずカンガはどれも可愛いものばかり。
やはりしっかりとノリがついているものの方が人気です。
カンガを売っている通りでは、シートを広げて服や日用品などを道売りしている人も多く
その間を縫うように人々やトゥクトゥクが行き交っていて、一瞬のすきもないほど。
まさに人々が生きているなあと実感する瞬間です。
2018年に白とブルーに塗られ、「ここはミコノス島か」と突っこんでいた街なみも
適度に汚れていい感じになっておりました。
マリ・ヤ・アブダラのムゼー 御年82 歳にも再会。
若い奥様と再婚されて、毎日お店に来ているそう。
「介護されているようなものだけど」と笑っていましたが
「まだまだ兵隊のように立てるよ」と背筋を伸ばしてシャキっと立つ姿もみせてくれました。
毎日毎日、お昼を食べるのも忘れて
カンガやアフリカンプリントを探し回っていた日々。
一日1万歩以上歩いた日も多くありました。
この滞在期間中に見た中で、これはいい、と思ったものは
ほぼすべて買い付けできたと思います。
たくさんあり過ぎて覚えていないものもあるので
荷物の到着がとても楽しみです。
多くの方々に気に入っていただけるといいなあ。