ヒナあるいはヘナ、ヘンナと呼ばれるボティアート。
これは、ヘンナという樹木の葉を乾燥させて粉末にしたものを水で溶いたもので、
手足、爪などにさまざまなペインティングを施すというもの。
東アフリカ沿岸のイスラームの女性たちは、おしゃれとしてボディに装飾したり、
マニキュアとして爪に塗ったりします。
また、結婚式の際には、手足にとても繊細に美しく施します

 

ケニア調査 009

 

このヒナアートを女性の身体ではなく、キャンバスの上で色鮮やかに展開したのが、
ヒナアート・オン・キャンバスです。これはザンジバルの女性たちが新たに考案して登場した、
まだまだ新しいアートです。
ヒナは、いわば女性たちだけが楽しむものですが、その美しさをもっと多くの人たちに、
そして男性たちにも楽しんでほしいと、考え出したそうです。
さまざまな美しい色を得て、いきいきと、そしてのびやかに描かれたヒナアートは、
見る人の想像力をかきたてくれます。

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アーティストの一人であるシェリーさんは、
「ヒナアートの美しさをより多くの人に伝えていきたい。ヒナアートはザンジバルの女性たちの自立支援の一助にもなるはず.今後は、ヒナアート・オン・キャンバスを習得できる学校を作れるようにしていきたい」と話します。

これからこのニューアートを日本でも広めて、大きく育てて逝きたいと思っています。